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エアーバッグRacingSuit・モタード レーシングスーツ(革ツナギ)開発コラム

リペア

膝から肘プロテクターが!?

BEATSBメーカー、ライダーパンツ(セパレートスーツ)のサイズ修正で膝上丈が短いのでサイズを伸ばして欲しいという依頼。
いつもの様に、e-mailにて試着時を写真を添付していただき大まかな作業手順などをイメージし同時にお見積もりも作成するわけだが、このケースは何故かイメージが湧かない!というよりもサイズがキツイ様には見えないのである!?
しかしキツイとの依頼なので、まずは「お預かり」となった次第である。
早速、届いたパンツを確認してみるのだが、クラッシックタイプを意識した作りになっている。
膝上丈に重要な膝シャーリングの伸びなども問題はない。
それではと、伸ばし作業のための作りの確認と思い、膝カップ(プロテクター)を外してみる。
すると、出てきたのは何と「肘カップ(プロテクター)」!!
しかもPRIDE1で使用している肘プロテクターと同様のモノであるf^^;)
何処をどう間違うとこうなるのか???(おそらく生産工場のミスもしくは指示ミス!?)
ということは「丈が短いのではなくカップ形状が膝に合わずに突っ張っているのでは!?」「それはキツイでしょう!?」「肘と膝ではRが違うのだから合うはずがない」等とひとりごとf^^;)
そこで、先方に「もしダメな場合再加工しましょう」と確認を取り、カップポケットの形状の修正を施すのみで発送となった。
長年リペアに携わってきたが「こんな事もあるんだなぁ」とお預かりして「検証」の大切さを痛感した次第である(^^)

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Old Suit('90年代)を現代仕様に!!

フロント何とも懐かしいDAITOスーツのサイズ修正&モディファイの依頼である。>>スーツ背面
MFJ公認マークがアイロンプリントであることから少なくとも90年代前半モノ。
これにサイズ修正を加えながら現行スーツの基本的な機能を持たせるのである!
しかも今回はサイズ修正・モディファイヶ所が全身に及ぶ事から大手術となるf^^;)

バラシ当時の仕様には無かった現行の仕様の「股ニット」「袖ニット」「パンチング」「脇ニット」「首ニット」「肘カッププロテクター」そして素材として「ケブラーニット」を使用(フクラハギニットもサイズ修正を加えケブラーニットに交換)し、併せて劣化してしまっているバンクセンサーベース交換も重要である。そして言わば「DAITOスーツ'08」の完成である(^^)
afterフロントしかし、10年以上経過したスーツは当然劣化が起こっている故、慎重な作業が必要になってくる。
例えばハンドパンチ(後加工)に関しては1.5cm巾程度が理想であるが強度を確保することを考えて巾を2cmにする等、スーツの状況に合わせる必要がある。また、肘カップ取り付けに関しては装備されているパットを活かしながらカップ分のゆとりを新たに確保するなど最大限のモディファイ(マシンであればフルチューン!?)を施すのである。>>Afterスーツ背面

多くのディスプレーと化してしまった愛着のあるスーツを現在仕様に蘇らせ、機能面でも現在のマシンにマッチするスーツにモディファイしてみてはいかがであろうか!?
また「ここまでするより新しいスーツを」と思われる方も多いかとも思うが、その新しいスーツを長く保つために「雨用」として利用することもお勧めしている次第である(^^)
※:関連記事>>Old Suitリペア&モディファイ完成!

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アレンネス指定工場!?

05648079.jpgたまたまなのだろうが、前々回記事、「サイズ修正(DOWN)」に続きBERIK(アレンネス)の依頼が続き一時は4着が工房を飾っていた!まるでアレンネスの指定工場の様だf^^;)
創業以来メーカー問わず開発・製作・リペアを手掛けてきた事を考えると何も珍しい事ではないがはないが、契約も結んでいないメーカーのモノがこの短期間にこれ程続く事は記憶にない!?
ベリック等の輸入元は確かBOSCOMOTOさん、修理体制も整備しているかと思うのだが...。もちろん小さくやっているウチの様な所に有り難い話であるのだが“何故”当工房にと思う次第である。
さて、アレンネスもご存知の様に海外ブランド(メーカー)であり類に漏れず、前出記事「海外ブランド」でも書いた様に「フィット感(ジャストフィット)を重視でキツイ立体裁断」である。
そして、基本が外人体型baseなのか3着の内2着もが袖丈が長いのである。またSPIDI・DAINESE・AXO等(海外ブランド)も手掛けさせて頂いたが、多くの場合やはりその傾向が強い。
Black&Goldさて、本題に戻りこの度の作業であるが、まず「Black/Gold」は股・ふくらはぎのニット部の破損。パーツ交換となると場所が場所だけに多くのコストがかかってしまうので部分パーツ交換に。※MOTOGPに供給しているブランドであるにも関わらず何故かふくらはぎニットはケブラー素材を使っていない!?
当工房ではニット部分は基本的にケブラーニットを使用しているので、ふくらはぎに関してはパーツ交換と言うよりもパーツのグレードアップである(^^)v
Green2次に「GREEN(Kawasaki仕様)」は袖丈・着丈のサイズ修正・「White」は袖丈のみサイズ修正(Cut)である。当工房特有?の「お節介f^^;)」から袖口にはニットを配しモディファイ(PRIDE1仕様)をお勧めした次第。しかしここで問題が(>_<)
WhitePRIDE1ではストッパー付きのファスナーを使用しているのだがこれらはストッパーが付いておらずファスナー止め処理をしている。
通常のサイズ修正であればそのまま移植すればいいのだが「ニットを配しモディファイ」を施しているのでそのままの移植ではニット機能が半減してしまう(>_<)
無い知恵を絞ってファスナー部分を大きめにバラシ、挟み込んで事なきを得て、仕上がりもオリジナルより良いのではとある意味自画自賛であるf^^;)
前出のITOSHINモデルに始まって同時期に5着程(他にも1着)ですっかりアレンネス系のリペア・モディファイはお手の物!?である(^^)v

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スーツ・チューンナップ!

beforここ数年、サイズ修正(調整)の依頼が多い様に思う。
サイズ修正といっても使い方によってその方向性は変わってくる。ご依頼の多くは量販店で既成ツナギ(吊し)を購入して使っているウチに不具合を感じお声がけ頂くケースが増えている。(以前は太ってしまってが大半)
PRIDE1では、レーシングサービスを長くやっている事もありサイズ修正と同時にサイズを合わせるだけではなく、依り着やすくするために+でモディファイをお勧めしている。
after1-2今回はまさに「チューンナップ」と言えるサイズ修正である。
スーツはアレンネスさんのMADIF。
アレンネススーツはレースに特化したパターン形状と言う事もあり依頼が多いf^^;) 参照>>海外ブランド
言ってしまえばバイクに乗っている以外の部分を全く考えていないモデルと言えよう!?決してダメという訳ではなくレースシーンでは望ましい形状であり、PRIDE1でもユーザー(特にプロレーサー)の依頼によって同等の形状で製作する。
befor3レースに特化=窮屈とまでは言わないが、サイズが合っていないと窮屈なスーツになってしまう。
それをアジャストしながらPRIDE1のコンセプトをプラスしていく事で本来の「道具」としての機能を発揮するのである。
依頼は「胸」「袖」「太腿」がキツイとの事。
after3しかし、きつく感じる原因は前傾にあると考え形状を少し起こしてあげるために股部をアジャスト、袖は少しだけゆるみを持たせ丈修正と同時にPRIDE1の基本装備である手首ニットをプラス。
文字にしてしまうと簡単に見えてしまうが、そこは「ツナギ」という事ですべてがつながっているのでヶ所の割にはバラシ作業は大がかりである。
befor4もちろん部分的な型紙(パターン)を作成しての作業となりバラシながら追加するパーツ(型紙)に合わせて不必要な部分をカットするなど、俗に言うサイズ修正とは違いモディファイなのである。
また、今回はほとんど新品である故どうしても慎重になってしまうf^^;)
after4一見ユーザーさんの依頼から外れている様だが、そこは長年レーシングサービスの経験が活きたのだろう!?下記の様に有り難いmailを頂いた次第である(^^)v
※あくまで「後加工」である故、ユーザーさんとスーツの元々のサイズ差によってはここまで持ってこれない場合もあるのだが、サイズが合わず気になりながらの走行はいかがなモノかと思うので、しょうがないと思わずご相談頂ければ(当方に限らず)いかがかな?と思う次第である。
チューンナップ モタード編
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※頂いたe-mailより抜粋

この度は大変お世話になりました。
スーツ無事に届きました。それで今日、試着及び試走してきました。
(しかもBuellの試乗会に、一人完全に浮いてました)
試着及び試走の感想ですが、まず丈伸ばしですが、お尻にほんのちょっと足しただけなので大丈夫かなと心配したのですが、これが本当に同じスーツかと思うほど体が楽になりました。
しかも前傾姿勢時にだぶつくこともありません。
実際に着姿を見て頂いて本当に良かったなと思うとともに、御願いして良かったなとつくづく思った瞬間でした
腕の方も長さと太さともにいい感じです。
正直これ以上はフルオーダーしか無いなと思うとともに、フルオーダーするしか無いなと思いましたが、すぐには無理ですね。
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追伸:革ツナギの「身を守る」という役割の中には「着やすさ」という安全性も重要なのでは?と考えると、ある意味オーダースーツを作る仕事以上に職人の技量が試されるようで、やはり何年やっていても概念にとらわれることなく進んでいきたいモノである。

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見事な引き裂け!

before01オフシーズン=リペア・メンテナンスVol.2 修理編(他社)のご紹介!
一見少々年季の入った何でもないスーツであるが右膝を見ると見事な「引き裂け」具合である(>_<)
おそらく体は守ってくれたのだろうが、これが海外ブランド(<<参照)の基本的な強度なのだろう!?(これを国産メーカーがやってしまうとたちまち「どこどこのツナギは破れる!」と悪評がたってしまうのは些か腑に落ちない訳であるのだがf^^;)
before02縫製的には差程変わった感は無い!?おそらく「革」「糸」の強度なのではと思うのだが見事に破れたモノである。(Photo2)
全体をチェックしてもそれ程激しい転倒とは思えないダメージであるのだが...。
他には袖ニットの破れ確認、ここはコスト・ビジュアル(多少^^;)を考え内側にパッチ当て&補強ステッチで対応!
after02さて、問題の「膝の破れ」であるがこれは一部パーツが裂け縫製・ステッチも破損状態なので通常「パッチ当て」で処理するところだが、スーツの中でもライディング時は目立ってしまう「膝」部分であるためパターン作成パーツ交換(一部)処理を施すことに(^^)v
メーカーによってパンチングの型・ロットによるカラーの違いはある程度ご理解頂き、まぁ遜色のないレベルでリペア完了である(^^)
after01-s※右膝の不自然な陰(TopPhoto)が消えた事がお分かりだろうか(^^)v


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サイズ修正

550a48a1.jpg新年が明け半月程、日常のリズムにそろそろ戻らねばと思うこの頃であるf^^;)
さて、まだまだオフシーズン=リペア・メンテナンスが気になる時期でもあるのでサイズ修正(他メーカー革ツナギ)の事例を1つ紹介と思う次第!
お客様からのメール内容では「首から股下にかけてとヒップ廻りから足の付け根までで足を開くのが困難なでしゃがみこむのにも一苦労する状態です。」との事。
早速、試着写真(Top写真他)の添付を頂く事に(^^)

before01写真を拝見して「着丈」のサイズが小さいと判断。しかし「ちなみに肩と膝のインナープロテクターを付けると身動きが取れなくなるので外しております。」との記述も!?それらを考慮して「肩幅・膝周り」の対策もとる事に!!
体格(身長含む)からするといわゆる1サイズ小さいツナギをチョイスしてしまった典型的な例(「サーキット走行20分で足の付け根と内腿が攣ってしまいました」との記述もなるほど^^;)
after01
修正(作業)としてはまず着丈なのだが着丈修正の基本はフロントファスナーを外してウェスト部に不足分を足すのだがこれはかなりのコストがかかってしまう(>_<)なので着丈ののサイズアップを念頭に太もも周り中心を跨り「太さ」を「着丈」に変換する方法を(^^)v
また許容範囲を増やすべく「革」ではなく「ケブラーニット」をチョイス!
膝周りは逆で転倒時のカップのズレを軽減するため「革」をチョイス!
before02さて、次は肩幅である。この部分も本来「袖」を外す作業が必要でなかなか厄介なのだが、サイズ不足は「インナーパット分」と微妙な数字である。
そこでコスト面も考慮して「襟を切開&ニット加工」で横(幅)に対する許容範囲を確保する事でクリアする事に(^^)vafter02「本来は...。」とあるが決して「邪道」という訳ではなくリペア・サイズ修正の場合「費用対効果」が重要であるとの視点からベストの対策をチョイスすべきではないかと思う次第である。
その証拠と言えるかどうか分からぬが納品後のお客様からのメールである。
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「本日つなぎ届きました。
試着したところ全くをもって問題ありません。
着た瞬間下半身回りのゆとりと仕上がりに感激いたしました。
この度は有難う御座いました。
また機会があれば宜しくお願い致します。

※:インナーパット装着可能になった事は言うまでもない!
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職人としてみれば最大限の賛辞を頂いた事になる(^^)v

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ジャストフィットの革ツナギをリーズナブルに!?

size check革ツナギと一口に言っても「オーダースーツ」「カラーオーダー」「既製品」等の選択肢の中から予算に合わせて選択される。
その中で自分の体に合ったスーツをお持ちのライダーはどれくらい居るのだろうと素朴な疑問を!?
多くのライダーがチョイスしているであろう「既製品」は以前紹介した「革ツナギ・オーダーと吊し(既製品) でも書いたが」before「ツナギ」に体を合わせる方向なのでサイズバリエーションが増えている近年といえども実際の所はと職人としては疑問が湧いてくるのである!



adjust2さて、本題(タイトル)を「説明しろ!!」と聞こえてきそうなので戻すとしようf^^;)
先日、Photo(1)と共に新品のスーツ(既製品)をお預かりした。
見ての通りファスナーが閉まらない故の「サイズ修正」依頼である。

afterBefore・After はお分かりかと思うが少々説明すればサイズアップの場合はその部分のパターン(型紙)を起こし裁断→縫製、サイズダウンの場合はパターンは起こさずカットして縫製となる。
当然、この様なサイズ修正は珍しい訳でも何でもないのだが、何故かこのサイズ修正をしている時に「一番安いかも!?」と”
adjust-2既にそうしている方も居られるであろう事だが、先(前置き)に書いた「疑問」から起因してそう思った訳で、もうお分かりだと思うがサイズが一番近い既成ツナギを購入して要所をアジャスト(サイズ修正)するのが「体にあったスーツを格安に入手する方法」ではないかと思って“しまった”(オーダー屋としてはホントしまったである^^;)adjust-2-2
もちろん既製品とはいえピンからキリの革つなぎがリリースされているので一概にはいえないが、用途問わず「体に合ったツナギ」は本来の趣旨「安全」には不可欠な事なので是非ご参考にされては如何だろう!※格安==>>「ピン寄り(低価格帯つなぎ)」の場合限定となるf^^;)
追伸:この様なサイズ修正でも「着脱インナー」が有効である!!
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プライドワン.JP◇追悼>>続きを読む

シーズンオフはメンテナンスを!

袖 リペア前レース業界はストーブリーグ突入で様々な情報が飛び交う中如何お過ごしだろうか!?
そんな折り、シーズンオフの間にと革つなぎ(日頃体を守ってくれている)のリペア依頼を受けた次第。
最近では、全日本選手権等ではさすがに見る事はほとんど無いが地方選手権・ミニバイクレース等では時折、ビックリする程ボロボロのスーツを目にする時がある(>_<)
袖 リペア後まさに「革ツナギを着ないと走らせてくれないから有れば良い”」と聞こえてくる様である。
残念ながら本来、革つなぎの存在意義である「体を守る」を忘れてしまっているのだろう!?
さて、依頼を受けたスーツは「よくぞここまで」と思うほどにダメージが酷い(>_<)
主にミニバイクレースで使っているとの事だがこれまでの経緯を聞くと我ながら「丈夫だなぁ〜!?」とも思わせてくれたのだが(以外だがミニバイク程丈夫なスーツが必要!?とも^^;)
太腿〜尻 リペア前仕上がりは、Photoを見て頂ければBefore(上)・After(下)は一目瞭然(^^)v
革つなぎの修理といっても大きく分けると応急修理・通常修理・パーツ交換の3種類。※Photoは通常修理
状況に応じてチョイスするのだが「仕上がり」「コスト」「お預かり期間」等大きく変わってくる。
そして、以外と見落としがちなのがインナーパットのダメージである。
是非併せてチェックしたいモノである!
太腿〜尻 リペア後-------------------
1)応急修理
ダメージのある部分にパッチ当て・再ステッチ等を字の如く「来週のレース車検が通りそうもない」等の最低限の修理
時間も掛からずコストも安く済むがあくまで最低限車検が通るレベルなので耐久性は低くビジュアル的は多少目をつぶってもらう様であるf^^;)
2)通常修理
基本は応急と同じダメージのある部分にパッチを当て・再ステッチであるが、Photoの様に今後の耐久性、ある程度のビジュアルを考慮ししっかりとリペア!
※PRIDE1であればLogo・ワッペン等も張り替え
3)パーツ交換
ダメージのある部分のパーツを交換
ビジュアル的には一番であるが手間の掛かる作業になるためもちろんコストは高く時間も掛かる。
また、革の色はその時のロット・紫外線によって若干変わるため新しいスーツ以外はコストの割には賢明とは言い難いかと!?
※:PRIDE1リペアは他メーカーも承っておりますのでご相談下さいm(__)m
-------------------
予算等掛かる話ではあるが、何事も「備えあれば憂いなし」をお忘れ無く(^^)
そしてまたこれも前々回Blog掲載の「着脱式インナー」がその(コスト)手助けになる事は言うまでもない(^^)v

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レーシングスーツ ドレスアップ

3f69efc4.jpgオーダーメーカーのブログに書いて良いものかと些か疑問であるが今日は、革ツナギ(既製品)のドレスアップについて。
オーダーに比べるとリーズナブルに入手出来る既成革つなぎ。
しかし、同じモノが多数存在するが故、残念ながら「個性」があるとは言い難い。
もちろん個性を発揮するならオーダースーツと言いたいところだが、各々ユーザーさんには「ご予算」があるf^^;)
(もしご予算が許すのであれば是非PRIDE1スーツでとお願いしたい次第m(__)m)
さて、本題である。after
「ドレスアップ」等と華やかな言葉を使ったが、要は写真にある様にワッペン取り付け・Logoネーム取り付けの事である。
オートバイ(一般的に)で言えば「ステッカーチューン」と呼ばれる部分であろう!?(いわゆる“モディファイ”)
しかし革つなぎは、オートバイの様にステッカーを貼るだけという訳にはいかず、多くの場合我々職人の手が必要になる訳だ。Big何故ドレスアップをオーダーメーカーが!?
元々色々なメーカーの開発を手がけさせて頂き、それに伴いサーキットでのレーシングサービス等も併せて依頼を受けて来た関係で、知らず知らすに「得意分野」に(^^)v
本来このワッペン取り付け等はレーシングライダーが自身のスポンサーをアピールするために必要とするモノである。それに一般のライダー諸君はの憧れるのであろう!?既製品開発も同時にやっていた関係でいつの頃か多くの依頼を受ける様になり、今ではオーダースーツの傍ら日常の作業にもなっている。
あるとき既製品にワッペン取り付けの作業終了時に「まさにスーツのドレスアップでは!?」
そう”なかなかレーシーに仕上がりで格好がよく見えるのである(^^)
何もある種「高価」なオーダースーツのみが「格好良さ」「個性」を演出する訳ではないと思う次第!
リーズナブルな既製品(吊し)、もしくはお手持ちのスーツのドレスアップ!!
この個性の時代「検討の価値あり!」である(^^)
そして、前回Blog掲載の「着脱式インナー」がその手助けになる事は言うまでもない(^^)v
◇PHOTO:FORZA FS-501/GUM(モタードスーツ)

追伸:気が付けばBlogを初めて約1年(1ヶ月半程中断)になる!!
祝”一周年!!「まだ1年」「もう1年」賛否あると思いますがご愛読、誠に感謝感激です(^^)
今後とも続けて行きますので宜しくお願い致しますm(__)m
※:Archives に July 2007が無い”(>_<)&m(__)m

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Old Suitリペア&モディファイ完成!

415a8c8f.jpg随分前にお預かりしたK社のオールドツナギ(25年モノ)のサイズ修正がようやく完成した。余り急いでは居ないとの事でお預かりしたが長い事お待たせしてしまった(^^;)
25年前といえば「シャーリング」「ケブラーニット」「メッシュ」などは皆無で、首にかろうじてスパンニットが使われている程度。現在のスポーツバイクにまたがるにはサイズ以前に窮屈なのは明らかである。
せっかくバラスのだからという事でその辺もサイズ修正と平行して施しましょうという事に!>Back
是非、Before(加工前)と比べてみて欲しいものである!
さて、マメにメンテナンス(ミンクオイル等)していた方なので古い割には状態はいいのだが、さすがに革に劣化は避けられずバラシ作業が困難を極める。
糸を丁寧に解いていくのだが何故かいつもの様にスムーズにいかないのである。
今ではほとんど使われない「8番※」と思われる極太の糸で縫製されている。
当時まだ開発が進んでおらず革が今と違って2,3割薄かった事に加え補強の方法も未知数であったろう部分を補う「先人の知恵」なのだろうと感心しながら作業を進める”
※:糸の太さは数字が大きくなるほど細くなり、Suit本体は20番(要所によりもちろん8番も使用する)LogoName等は40番が一般的。
やってしまった!」丁寧に注意して解いているにもかかわらず恐れていた事が...。
場所によっては致命的になるのだが幸い縫製的に問題ない部分であったので、補強用のトコ※を作成し裏から丁寧に革用ボンド(通称ラバー)でいったい成型させる。
※トコ:革の裏の起毛の部分
また、サイズ修正もサイズUPの方なので革の色がやはり劣化で近い色を探すのもなかなか一苦労である。f^^;)
サイズ修正の方は、スタイルの良い方ではあるが25年の時を経て全体的に2回り程。
※年齢を重ねると「窮屈」に対してどうも敏感になるのかゆったり目を好む方がほとんどである。(当然この辺も考慮しなければならない。)
「袖」「太股」「フクラハギ」の部分はケブラーニットを施すと同時にサイズアップも考慮したパターンを作成、「シャーリング(肩)」「脇ニット」を用いる事でスポーツバイク特有の「前傾」に対応視ながらバストサイズアップを図るといった様に、通常のサイズ修正とは異なり「創意工夫」が重要なのである!パターン
脇下〜ウェストまでは革色の違和感を考慮し「パンチングメッシュ」をチョイス。
ヒップ部分はデザインがあるのでそのデザインイメージを重視してパターン作成。
以前のモノをそのままとも思ったのだが針目が糸が太いためか年月がたっているためかかなり目立ってしまっていたので上記をチョイスした次第である。Side
その部分だけは革が新品なのでミンクオイル等で馴染ませ着込んで行けばおそらく問題ないレベルであろうという判断である。
25年程転倒も無く大切に着込んだツナギであるため、通常のリペアとは違い(感覚的にOldCarのレストアに似ている!?)もてる技術を駆使して取り組んだ仕事に今までには無いある種の充実感を覚えた仕事であった(^^)v
追伸:今回はサイズ修正のついでであったが、この様に古いツナギでもモディファイすることにより現行に近い形で蘇るというお手本になればと思う次第です(^^)
関連記事>>Old Suit('90年代)を現代仕様に!!

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