
近頃「プライドワンは韓国製でしょ」と間接的ではあるがチラホラ聞こえるようになってきた。
どうも「海外生産」を誤解されている様なのでプライドワンの考え方を書いてみようと思う。
PRIDE1は古くからOEM(発注元企業のブランドで販売される製品を製造すること)での開発を生業としながら、その傍らでOEM量産品の生産管理を請け負い、長年にわたって韓国工場の指導等を手がけてきた経緯がある。
その反面「PRIDE1」ブランドとしては「Made in Japan」にこだわり「最高のモノを」を自負して供給してきたのだが、2005年より開発(準備含む)を始め2009年に完成したHybridSuitをきっかけに、翌年の2010年より多くの部分をMade in Koreaに切り替えた次第である。
さて、なぜ「韓国製」を選択したのか?
満を持して(25年の集大成!?)Hybrid Suitが完成して、職人としての達成感に酔いしれたのもつかの間、我に返りコスト計算を試みると「最低でも28万!?」という現実が(>_<)
歴史はあるモノのOEMを基本に歩んできたプライドワンとしては「ブランドPRIDEONE」の吹けば飛ぶ様な知名度では現実的な「売価」には程遠い!
要するに「スペシャルなレーシングスーツ」ではあるがの「ほとんど誰にも買って頂けないRacingSuit」が完成してしまったという事が[Made in Korea]計画がスタートになる。
それでは[Made in Korea]で本当に大丈夫なのか?
プライドワンでは、定期的に現地に赴きその期間、現地工場を「貸し切り」PRIDEONEの管理下で日本製と同等の製品を実現しているのである。※:最終の細部の仕上げは日本で行っている。
そして、もう一つ職人として譲れない「素材を落とさない」
多くのメーカーでは、低価格を実現するために素材のランクを落とす事によって実現しているのが現状である。
しかし長年レース最前線で関わり続けたプライドワンとしては「素材でのコストダウン」だけはどうしても避けたいという思いがMade in Koreaの選択したもう1つの要因である。
これは前にもふれた様に韓国の工場とは20年ほどの親密な交流を持ち、韓国生産の善し悪しを把握しているからこそ実現した事であり、本当の意味での「リーズナブル」を可能にした歴史なのである。
長文になってしまって大変恐縮(いつもの事f^^;)であるが、「怪我をしてほしくない!」そして「高いから買えないに邪魔されたくない!」という強い思いが、Made in Koreaを選択した最大の要因である。
追記
※レーシングスーツには「身を守る」という最も重要な役割があり、そのために削ってはいけないコストが存在するとプライドワンは考えます。
※韓国製・中国製イコール「粗悪」「安物」との印象が出来上がった背景には、海外生産において最も重要と考えている「生産管理」を現地工場に委託してしまっているケースが多く有る様である。
また、職人からの視点でしかないかもしれないが、コストを考えるあまり必要以上にコストダウンしてしまっている様に思えてならないのである。
※日本での製作も継続しています。#fb

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