283f7ed5.jpg安い革ツナギと高い革ツナギはどこが違うの?と多くの方が抱く疑問であろう!
既製品開発も手掛けている立場である種「企業秘密」的な部分もあるので些か躊躇はあるが、スーツ選びの目安になればと思う次第である。
当Blogで以前より「用途に応じてチョイス」と提唱している故当然の事かとも(^^)
さて、本題である。
一番の違いは「素材」の違いである。
※どんな製品でも当然の事で言われてみると当然の話f^^;)
その中でもコストを大きく左右するのは「革(皮革)」である。
記事TopイメージはPRIDE1でも使用しているライダースーツ用の皮革(通称シュリンク)で特徴的には「艶」がありしなやか、そして使用していくと自然なシワが現れる(いわゆるアジが出る)。
それに対して安価な革ツナギには、俗に「エンボス」と呼ばれる皮革を使用している事がほとんどで、特徴としては艶・しなやかさは無いが加工のためムラが無く綺麗に見える。
強度的には当然前者に軍配が上がる。
※エンボス皮革:傷を隠すために凹凸版でプレス加工された皮革
ケブラーニット次に違いが出るのは近年多用されている主要ヶ所のニットである。
最適とされているのはケブラーニットだが「革より高い」といわれる程高価な素材である故、低価格な革ツナギにはコスト上あまり使うことが出来ず、ストレッチ素材(オペロンニット等)で代用している事が多い。
見分け方としては、ニット裏面が黄色(もしくは黄色っぽい)のがケブラーニットである。
※:ケブラーニットが万能という訳ではなく部分によってはオペロンニット等を選択しているところもある。
Tフォームそして、意外に知られていないのがインナーパットの違いである。
衝撃吸収材であるTフォームと安価なウレタンパットが代表的でスーツ価格の一部であるが原価コストにすると10倍近く変わってくる。
※:Tフォーム=NASAで開発されたテンパーフォーム。低反発パットの一種
以上の様な事でコストが変わり価格が設定されているのである。それ即ち「格安ツナギはダメ」という事では無く、例えばエンボス皮革でも当然MFJ公認のテストは最低基準ながらも合格しているので「入門クラス」の門戸を広げる重要なアイテムでもある。
やはり「用途に応じてチョイス」そして、「何故その価格」という部分を把握してチョイスすることが重要であると思う次第である。
※:各メーカー上記素材等の組み合わせでクオリティーの差別化を図りリリースしている。海外ブランドなどもあるので一概には言えないが皮革の目安として11万がボーダーラインと考えるのが間違いないところであろう(^^)

追伸:Photoイメージの差が分かりづらいが見比べて頂ければ多少の差はお分かり頂けるのではと一応アップしましたf^^;)

PRIDE1.JP
プライドワン.JP